伊那の七福神 聖徳寺様は福禄寿

 

本年は田切駅開業100周年の良き年。それを記念して「アニメ聖地巡礼発祥の地碑」を建立、除幕するお祝いの年だった。しかし・・・

2018年は波乱の幕開けであった。

 

気象情報では、台風12号が田切を直撃するシナリオを描いていたのである。

我々は神仏に台風退散を祈願し、てるてる坊主を作りどのジャージが台風に勝てるか思案し、春風組のドカヘルと金属バットを準備して台風12号に立ち向かったのである。

2018年7月28日(土)

3000m級の山々に守られた伊那谷は台風12号の来襲に耐えていた。

覚悟を決めて続々と田切に集まる勇者を迎えたのは「轟天号を追いかけてミニ幟」と伝家の宝刀「おかゆライス」だった。

世界初!おかゆライスがついに販売メニューとなったのだ!!

(自販機ボタンが「轟天号を追いかけてイベント参加者のみ」となっているのは、一般のお客様が知らずに買って怒り出さないように配慮されました(笑!))

 

田切駅開業100年を記念した「アニメ聖地巡礼発祥の地碑」除幕式には、まさに日本全国からあ~るファンが、台風にもめげない勇者たちが駆けつけました。

田切の皆さんも「台風ごときに負けられねえ!」といつものようにスイカ・トマト・キュウリをごふるまいいただき、本当に頭が下がる思い。

 

通常なら石碑には白布がかけられ紅白の綱を来賓者が引くと、そろそろと白布が落ちるのが普通です。しかし、襲い掛かる台風12号に太刀打ちすべく、石碑はブルーシートでガード。

来賓の皆様の「エア」紅白綱引きで本当は簡単に取れると思ったらさにあらず、想像以上に頑強なブルーシートに主催者、来賓者、一同で格闘戦に持ち込み汗だくで勝利!

皆さまに大爆笑と割れんばかりの大喝采をいただき除幕!!!

左のスカートがあ!!!

 

全国中からおいでいただき、感謝感謝です。一番遠くは北海道から駆け付けていただき、言葉もございません。特車二課のご家族も登場し、通過の電車にはお約束の「ばんざ~い、ばんざ~い、ばんざ~い!」

 

だんだんと風が強くなってくる中、轟天号を追いかけて走り出します。

行け―、行け―「あと、1時間しかないよ~~」

 

みんなが伊那市駅に着く頃、耐えていた空も我慢しきれず泣き出した。でも、参加者のみんなは大笑い。土砂降りの中での万歳三唱!「我々は台風12号に勝利した!!」田切駅100周年ばんざ~い! アニメ聖地巡礼発祥の地ばんざ~~い!!

 

つわものどもが夢のあと

 

そして、我々に恐れをなした台風12号は変な曲がり方をして去って行ったのだった。